猫の排泄物の状態と排泄する時の様子を日々チェックして、体調の変化に注意していますか?
猫の便秘には注意が必要です。猫は具合が悪いことを隠そうとします。飼い主がおかしいと気づいた時は症状が進行していることがよくあります。

目次

猫の排泄回数
猫の排泄物でわかること
(1)おしっこの場合
(2)うんこの場合
猫も便秘になります
便秘の改善方法
(1)マッサージ
(2)水分を与える
(3)適度な運動
(4)腸内環境の改善
トイレ環境
まとめ

猫の排泄回数

おしっこは1日に2〜3回程度、うんこは1〜3回程度が理想の回数といわれています。
量や回数は猫の個体によって異なるので、飼い猫が1日におしっこ・うんこをする回数でなく、注意が必要なのは、健康な時と比べての増減です。トイレを失敗する、トイレに行くがおしっこやうんこが出ていないなども注意が必要です。

猫の排泄物でわかること

おしっこに異変がある場合は泌尿器系に、
うんこに異変がある場合は消化器系に問題がある場合が多いです。
普段のおしっこ・うんこをしている様子を毎日観察することが大切です。
次のような症状が見られた場合は動物病院へ連れて行ってください。
健康的なおしっこの色は薄い黄色で、量は体重1kgあたり50mlを上限の目安としています。
健康的なうんこは硬すぎず軟らかすぎず、理想的な色は暗褐色で、普段食べている物と同色か少し濃い色をしています。
(1)おしっこの場合
・する時に痛くて鳴く
・トイレに頻繁に行くが出ない
・色がピンクや赤色である
・ニオイがいつもと違う
・キラキラとした結晶のようなものが混ざる
(2)うんこの場合
・3日以上出ていない
・硬くて小さいボールのようなうんこが出る
・頻繁にトイレに行くけれどうんこが出ない
・色がどす黒い(または赤黒い、白っぽい)
・下痢(または軟便)が続く
・透明なゼリー状のものがのっている(または混じっている)
・寄生虫が混じっている

猫も便秘になります

うんこが2日以上出ていない場合は便秘になっている可能性があります。
猫はあまり水を飲まない動物なので、便秘になりやすいそうです。
そのままにしておくと、宿便が貯まっていく病気(巨大結腸症)になることもあるので注意が必要です。
『水分不足』、『ストレス』など便秘になる原因はいろいろあります。 

便秘の改善方法

(1)マッサージ
猫の直腸を刺激しましょう。脇腹を決して力を入れず、やさしく揉むのがポイントです。
お腹を触っても嫌がらなければ、下腹部を「の」の字を描くようにしてやさしくマッサージするか、後ろ足の付け根を背中側からやさしく揉むのも効果的です。
(2)水分を与える
水分を多くとる環境をつくるのがいいでしょう。
新鮮な水をいつでも与えられる「自動給水器」を使う、
流れる水が好きなら蛇口から直接あげたりするのもオススメです。
普段食べているのがドライフードなら、ウェットフードに切り替える方法もあります。
(3)適度な運動
運動不足でも便秘になることがあるので、おもちゃなどを使って飼い主が一緒に遊んであげる、上下運動できるようにキャットタワーを置くのも良いでしょう。
運動はストレスの解消もできて一石二鳥です。
(4) 腸内環境の改善
善玉乳酸菌を取ることで腸内環境が改善し便秘や下痢などにも効果がります。
さらに悪玉菌を抑え口内環境を改善し、免疫力をアップします。
ドライ、ウェット、おやつタイプとさまざまな乳酸菌入りのフードが販売されています。猫の好みに合わせて選んでください。
またペット用の乳酸菌サプリメントもオススメですよ。

トイレ環境

猫にとって落ち着いて排泄ができるトイレの環境は非常に大事です。
環境が悪いと、排泄そのものを我慢して便秘や膀胱炎になり、トイレ以外の場所で排泄することもあります。
トイレを清潔に保ち、風通しの良い場所に置くとニオイがこもらないようになり良いでしょう。
理想のトイレ環境は、
・体長の1.5倍以上の大きさ
・いつも綺麗である
・食事場所や寝床から1〜2m離れている
・静かで落ち着いた環境
・部屋の出入り口付近でない
・砂の深さが5cm以上
・猫の数より一つ多いのが理想

まとめ

早期発見のためにも、日々排泄の状態と様子をチェックして、少しでも愛猫が元気で長生きできるように気をつけたいですね。

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