猫にはいつまでも元気でいてほしいというのが、飼い主としての願いです。
猫の寿命を短くしてしまう、猫のストレスと飼い主が無意識のうちに行っている接し方や生活習慣について書きます。
目次
ネコのストレス
猫は具合が悪くなっても隠そうとする
飼い主が気をつけること
まとめ
ネコのストレス
猫も人間と同様にストレスを感じると、体に影響が出てきます。
ストレスが原因となって引き起こされる猫の病気には特発性膀胱炎や自分で毛をむしったり舐めたりして起こす脱毛症があります。
ネコ自体の体臭は無いに等しいので、シャンプーは必要無いのです。
ネコにとってシャンプーの匂いが嫌いでストレスになる可能性が有り、毛づくろいをし過ぎて、禿げたり、皮膚炎になったりするネコが多いそうです。
猫は環境が変わることにとても敏感なので、引っ越しによる環境変化はもちろん、来客でも敏感になります。また、近所で工事が始まったタイミング等でストレスを感じることもあります。
特にストレスを感じやすい猫は、物音に敏感であったり、来客があると隠れて出てこないです。
猫がストレスを感じるとしぐさ・行動にあらわれます。いつも食べているごはんを食べなくなったり、体が震えたり、常に気が張って緊張しているような様子が見られます。
猫が日頃からストレスを感ることがないように、飼主が配慮することは、猫はストレス源を完全に除去できない場合が多いため、普段から猫の安心できる場所・好きなおもちゃなどを把握しておくことが大切です。
たとえば、猫がケージで過ごすことに慣らしておくと、ストレスを感じた際に猫は安心できるケージでリラックスできるようになります。
そのような猫が安心できる環境を日頃から整えておくことが必要です。
猫は具合が悪くなっても隠そうとする
弱っていることを隠すのは猫の本能によるものです。
動物は弱肉強食の世界、食物連鎖の中で生きています。
また、縄張り争いを通じて自分の縄張りを獲得する。
そのため、相手が弱いと感じると、攻撃して殺したり、縄張りを奪ったりすることがあります。
そうしたリスクを回避するために、猫は自分の体調を隠す傾向もあります。
人に慣れていない猫や、野生や人と距離を置いて生活してきた猫は、自分の弱さを隠す傾向があるのかもしれません。
日頃から猫を観察していれば弱っている猫のサインに気づくことができます。
弱っているのは、何らかの病気が原因かもしれません。
猫が病気になると、食欲、元気、排泄、活動量に変化が見られることが多いです。
飼い主が気をつけること
猫の寿命を縮めてしまう可能性のあるもに下記のような4つが挙げられます。
猫が健康でいられるよう、飼い主も日頃から注意してあげたいですね。
1)猫を肥満にさせる
猫がおねだりするからといって、食事やおやつを好きなだけ与え続けると、肥満になってしまいます。
肥満は、糖尿病や関節の病気、呼吸器系の病気、尿路結石など、さまざまな病気を引き起こす可能性があるので、
気をつけましょう。
猫が可愛いからとついつい食べさせたくなってしまいますが、猫の健康を考えて注意してください。
2)猫にストレスを与える
猫が落ち着いて生活できない状態で飼育され、ストレスを受け続けると、寿命を縮める要因になりかねません。
例えば、飼い主による長時間の過度なスキンシップや、芳香剤や香水などの強い香りも、猫のストレスの一因になります。
猫にストレスがかからないよう、家の中で落ち着いて生活できるような環境づくりが大切です。
3)猫を病院に連れて行かない
猫が病気でも病院に連れて行かず、自分の判断で様子を見る場合もあります。そうすると、治る病気も治らなかったり、病気が慢性化して悪化したりすることがあります。定期的に健康診断を受けさせてあげることで、病気の早期発見・治療に努めるようにしましょう。
4)飼い主の喫煙
タバコの副流煙に含まれる有害物質が、猫に影響を与える可能性があります。
人間の場合、受動喫煙による肺がんや虚血性心疾患による死亡者数は年間約6,800人と言われており、猫の場合、悪性リンパ腫のリスクが高まるという報告もあるようです。
タバコの煙の中の有害物質の粒子は、空間の下に蓄積されます。
つまり、喫煙者のいる家の猫は、有害物質に多くさらされる場所で生活することを余儀なくされているのです。
分煙をしたり、空気清浄機などを使ってても、タバコの害は無視できるものではありません。
猫のことを考えるのであれば、禁煙を薦めます。
サードハンド・スモークに注意が必要です。
タバコの煙の残留物が服や壁、カーテン、カーペットなどに付着した、目に見えないガス状の有害成分がサードハンド・スモークです。
直接的・間接的な被害を与えるので懸念されています。
飼い主が猫とは別の場所でタバコを吸ったとしても、有害物質が付着した服を着て猫を抱っこすることになります。
すると、猫は有害物質が付着している部分を舐めてしまい、有害物質を口に入れてしまいます。
まとめ
正常な状態がわかっていれば、異常に気づくので、普段の食事の量や食べ方、排泄の量や回数、色などを日々観察しましょう。
普段と比べて変化や気になることがあれば、獣医師に相談してみてください。
飼い主は無意識のうちに行っている接し方や生活習慣を日頃から注意して、猫が健康で、いつまでも元気でいてほしいですね。