人類にとって1番古い友人と良く言われる犬。
彼らの、人を主人・友として寄り添ってくれる姿は、犬好きにとっては堪らなく嬉しいものです。
遡ること約1万2000〜3万5000年ほど前。人類が居住していたと思しき洞窟や遺跡から犬の骨が発掘されているのだそうです。
犬の祖先は狼といわれていますが、そこから形を変え、犬へと進化しながら人類と共に生きてきたのでしょうね。
目次
犬の社会性
感動のエピソードは固い絆のおかげ
犬にはわかっている
犬だって喜び、悲しみ、怒る
犬の身体能力
まとめ
犬の社会性
主人に従順なのは、犬たちの社会性に理由があります。
まだ野を走り獲物を狩っていた頃、彼らは群れをなし、そこには彼らを束ねるリーダーが存在しました。
その頃の習性がそのまま今にも受け継がれているのでしょう。
ですが、「私がご主人様だ!」と威張ってしまうのではなく、友として家族として接してあげましょう。
人間が自分に対し、どういう態度で接してくるかによって彼らの態度にも違いが出てくるのです。
威圧的に接すれば、やたら怯えたり顔色を伺うような子になったり、逆に反抗的な態度を取り無駄吠えや噛む子になりかねません。
でも、やたら甘やかしたり躾をしないと、今度は人間を見下すようになりますので、ご注意。
感動のエピソードは固い絆のおかげ
さて、そんな社会性を持ち、友として存在する犬ですが、こんなエピソードがありました。
地震などの災害時、見つけられない、もう救助は無理だと救助隊が諦めかけた頃、必死に吠え、瓦礫を掘る飼い犬らしい子が居ました。
何事かと隊員が駆け寄ると、その瓦礫の下に人が。
そうです、愛犬は自分の主人を、その優れた嗅覚で見つけ出し必死に呼びかけていたのです。
そんな話をあなたは聞いたことはありませんか?
素晴らしいエピソードだと私は思いました。
また、幼い赤ちゃんを野犬から身を挺して護る姿や、火事を必死に吠えて皆に知らせるなど、勇ましいな、凄いなと感動することも。
ただ、どんな犬でもこういうことが出来るかといえば、そうではありません。
何故なら、これらのエピソードはいずれも飼い主と犬との間に固い絆が結ばれていることが大前提なのですから。
どれだけ信頼し合っているか。
人間同士でも必要なことではありますが、純粋な彼らにとってはさらに大切なことだと思います。
犬にはわかっている
彼らはそっと人の表情を窺い知る力を持っているのです。
意外と人の表情の変化に気付いて、対応してくることだってあります。
辛いことがあって泣いていると、そっと傍にやってきて「くぅん」とひと言鳴き、ずっと寄り添ってくれたなんて話や、嬉しいことがあって大喜びしていると、違う部屋から声を聞きつけて走ってきた犬が一緒になって喜んでくれた、などなど。
たかが犬、たかが動物なんて見くびってはいけません。
彼らはいつだって、ずっと人を見ているのです。
だからこそ、人間だって彼らを「友」として「家族」として、ちゃんと付き合っていかなくてはいけないのだと思います。
犬だって喜び、悲しみ、怒る
もちろん犬にだって喜怒哀楽があります。
それを読み取り汲み取ってあげるのは、家族である人間のお仕事。
寂しそうにしているなら、優しく声をかけてあげましょう。
嬉しそうに寄ってきたら、ぜひ頭を撫でて可愛がってあげましょう。
犬だって笑い、怒り、泣くのです。
私たち人間も、それを汲み取ってあげる努力が必要なのだと思います。
ほんの小さな言葉や仕草・行動が、ますます彼らとあなたとの絆を深めていくのですよ。
一度壊れてしまった信頼関係は、相当な努力をしないと取り戻せません。
いや、むしろ修復が難しいと思います。
だからこそなんです。
日頃からの接し方が本当に大切なのだと私は思います。
でも、甘やかし過ぎるのはいけません。
叱るときはちゃんと叱って、「ダメなことをしちゃったな」と反省させることも、しっかりとした絆を育てるためには、とっても大事なことなのです。
好きなようにさせ過ぎてダメわんこになってしまうと、困るのはあなた自身ですから。
犬の身体能力
犬の聴力は人の2倍あるそうです。
特に人の耳には聞こえない高周波が聞き取れるとか。
私たちには全く聞こえていない音にも反応するので、ちょっと注意して見ていると「んっ?」って耳をピクッと動かしていることがありませんか?
犬がいわゆる「番犬」になれるのは、この聴力のお陰なのですね。
また、嗅覚はもっと凄くて、人間の3,000〜10,000倍もあるそうです。これは凄い!
反対に目は余り良くないらしく、人間の視力に例えると0.2〜3程度なのだそう。
でも、その分、耳も嗅覚もずば抜けて良いから、私たち人間に判らない・気付かないことにいち早く気付ける。
だからこそ、盲導犬・警察犬として捜査などで威力を発揮してくれるのですね。
まとめ
こうやって色々と文献などをひも解いていけばいく程、犬と人間の関わりが深いことを知り、とても感動してしまいます。
こういった歴史が語るように、彼らは彼らなりに人間と共にあろうとしているのだな、と思うのは私だけでしょうか。
確かに少々気難しい子や臆病すぎて困る子がいて、付き合い方で悩むことも多いのも確かですが、それでも彼らは常に自分を大切にしてくれる人たちを同じように大切に思い、寄り添おうと頑張っているに違いません。
じっくりと彼らの表情や行動を観察し、上手く付き合って、互いの信頼関係を強めていければ良いですよね。