猫と快適に暮らすために、どのような環境を整えればよいかを説明します。

目次

猫は部屋で飼うべき
猫の最適な室温と湿度
猫の生活空間
部屋を分ける
壁・床
悪い環境
まとめ

猫は部屋で飼うべき

猫と一緒に暮らすなら、必ず部屋で飼うこと。
屋外で事故が起きると、ケガをしたり、最悪の場合、死に至ることもあるからです。
野良猫を含め、年間約6万匹の交通事故死があるという調査結果もあります。
事故を起こさないためにも、室内での飼育を心がけましょう。
また、避妊・去勢手術をしていないと、不必要に繁殖してしまうことがあります。
保護猫が生まれる原因となり、最悪の場合、殺処分されることになります。

猫の最適な室温と湿度

年間を通しての理想的な室内温度は、個人差はありますが、猫が呼吸を休めた状態を維持できる23~26℃です。
また、湿度は45~65%に保つことが望ましいとされています。
夏場は、ある程度暑さに強い猫でも、高温多湿のため熱中症になる危険性があります。
一部屋に閉じ込めるのではなく、猫が自分で快適な場所を選べるようにするのがベストです。
エアコンのないところでは、日陰で風通しのよい場所を作る。
猫の祖先は砂漠から来たため、寒さに弱いので、暖房器具で適温を保つようにしましょう。
乾燥を防ぐために、加湿器の使用をお勧めします。
ストーブやこたつの使用は火傷の原因になるので注意しましょう。

猫の生活空間

野生で暮らしていたころは、木に登って獲物を待ち伏せします。また、木の上で食事をしていました。そのため、猫は高いところを好みます。
人間と暮らすまでは、高い場所は身を守るのに便利な場所だったのです。
現代でも、猫には高い場所は安全で快適な場所です。
高所での歩行を可能にする方法として、キャットウォークを推奨しています。
キャットウォークの設置が難しい場合は、置き型キャットツリーをおすすめします。
猫は狭くて暗い場所を好みます。
猫の隠れ家を作るために、棚を利用することをお勧めします。
猫の隠れ家を作る目的であれば、コーナーに設置するのがよいでしょう。
コーナーは片側が背面、もう片側が側面でふさがれており、真ん中だと天井もあって窮屈感があります。
さらに、正面に布を貼ると、狭くて暗いという条件を満たした隠れ家ができあがります。
猫も外の風景を眺めるのが好きなんです。
室内とは違い、外はいろいろな変化があり、外に興味を持つ猫も多いでしょう。
外を眺めたり、日向ぼっこができるような場所を作ってあげましょう。

部屋を分ける

一般的に、猫のために部屋を分ける必要はありませんが、場合によっては分けなければならないこともあります。
そうすると動き回れなくてストレスになるので、キャットタワーや爪とぎなどと遊べるスペースが必要です。
複数の猫を飼っていて、猫同士の仲が悪い場合は、部屋を分ける必要があります。
仲が悪いのに同じ部屋に入れるのはストレスになり、病気の原因になることもあります。
十分なスペースがない場合は、パーテーションを使用することも可能です。
猫は朝、飼い主を起こし、活発に動き回る習性があります。
飼い主が寝苦しくなりそうなときは、寝るための部屋を別に用意したほうがよいでしょう。

壁・床

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壁への爪とぎは気になるところ。
壁に爪とぎ防止シートを貼ることで、傷の発生を防ぐことができます。
壁で爪とぎをする頻度を減らすために、猫が爪とぎをしたくなるような爪とぎを複数用意しましょう。
また、フローリングの場合、特に気になるのが床のキズです。
ダッシュやドリフトは、細かい傷の原因になります。
滑りやすい床も、猫にはよくありません。
床にフロアマットを敷くと、汚れや傷の防止に役立ちます。
水などをこぼしても浸透しないものがおすすめです。

悪い環境

キャットタワー、猫用トイレ、水飲み場、食事場所などが一か所に集めていることがあります。
すべてを一か所に集めるのをやめましょう。
特に、トイレと水飲み場と食事場所を同じ場所に設置することはやめて下さい。
猫はとてもきれい好きな動物です。
トイレの近くでご飯を食べたり、水を飲むことを嫌がります。
そのため、粗相をするようになったり、水を飲まずに病気の原因になったりすることがあります。

まとめ

猫が喜ぶ環境を作ってより良い生活が送れるようにしてあげましょう。
ぜひ猫と暮らす快適な環境づくりにチャレンジしてみてください。

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