猫が気持ちよさそうにうとうとと眠っている姿は、眺めていると心地良くなります。この猫の睡眠には猫の体の状態を把握できる情報が多くあります。猫の睡眠、寝相に表れる気持ち、睡眠環境を整えるヒントなどをご紹介します。

目次

猫の睡眠について
猫は熟睡している
猫の寝相で安心度合がわかる
猫の幸せは睡眠環境で決まる
まとめ

猫の睡眠について

猫はいつも寝ているように見えますが、それは野生時代からの習性によるものと言われています。
平均して、猫は1日に約16~17時間の睡眠が必要です。おとなは約14時間です。生まれて5ヶ月未満の子猫や高齢の猫では20時間以上眠ることもあるそうです。
草食動物の馬や牛などは、主食が草であるため、食事から摂るエネルギーや栄養価が低く、食事に多くの時間を費やします。
肉食動物の猫などは、1匹の獲物で十分なエネルギーと栄養を摂れるので、草食動物よりも短時間で食事を済ませることができます。また、狩猟は体力を消耗するため、肉食動物は狩猟や食事以外の時間は睡眠時間をとって活動量を減らし、エネルギーを蓄える必要があり、よく眠れると言われています。
雨の日は、飼い猫がいつもよりよく眠ると感じていませんか?それは雨の日は猫が捕らえる獲物の小動物が活動しないため、休んで体力を温存するようになったといわれています。
猫はもともと夜行性です。しかし、飼い猫は飼い主と同じ生活とになり夜に寝ます。飼い主が昼間に働いていて日中にいない時に寝ていて、帰ってくると活動します。マイペースと言われる猫ですが、このように飼い主の生活リズムに合わせます。
猫は老いてくると睡眠時間が長くなります。年齢を重ねて体力が落ちてくると、活動を抑えてエネルギーを節約するために、眠っている時間が長くなりウトウトする時間も長くなります。また、聴覚が衰えて物音に気づきにくくなるため、長く眠れるという側面もあります。
猫が徐々に老化現象が現れ始めるのは、シニア期に入る7歳頃からます。外見からは気づきにくいものです。老化現象のサインのひとつが長く眠るようになることです。サインが出た場合は年齢に応じた対応を考えましょう。

猫は熟睡している

猫は寝ているようにみえるが、実は寝ていないのではないかと考えられていた時期がありましたが、脳波測定などの科学的な研究により、1日16時間をしっかりと眠っていることが分かりました。
猫にも人間と同じように、深い眠りと浅い眠りがあります。猫は警戒心が強いためか、人間と比べて浅い眠りの時間が長いそうです。
寝ている時に猫の体の一部がピクッと動くことがありますが、浅い眠りの時です。夢を見る、中には寝言を吐く猫もいるそうです。
眠りから覚めた猫は、周囲の状況を確認し、敵を確認するとダッシュで逃げると言われています。
また、寝起きにする大あくびや伸びにも意味があります。あくびをすることで酸素を取り込み、伸びは機敏に動けるようにするためです。

猫の寝相で安心度合がわかる

猫の寝姿というと、丸くなっているかわいい猫の寝姿が浮かぶと思います。それ以外にも、座ったままの姿勢で寝ていたり、寝返りを打ってお腹を出して寝ていたりと、寝姿は様々です。
その猫の寝姿で安心度がわかります。また、温度も関係しています。猫は室温が13度以下の部屋で丸くなる傾向があり、21度以上の暖かい部屋なら身体を伸ばす傾向があると研究結果があるそうです。

猫の幸せは睡眠環境で決まる

長時間眠る猫は、睡眠環境により生活の質に直接影響します。つまり、睡眠環境が良けれれば、猫は幸せに生きられるのです。
安心・安全に暮らせる飼猫に比べ、生活環境が過酷な野良猫の平均寿命は半分以下と言われています。食料や外敵だけでなく、安眠できないことや睡眠不足が、寿命を縮めていると言われています。
猫にとって睡眠は、とても大切なのです。健康で寿命を延ばすために、安全で安らげる睡眠環境を整えてあげましょう。

まとめ

愛する猫の健康のために、快適な睡眠環境を用意しましょう
猫の穏やかな寝顔の裏には、野生で生き抜くための知恵や本能の名残があります。猫にとって睡眠は健康な生活を送るための重要な要素ですから、睡眠環境を快適に整えてあげることが大切です。寝ている猫はつい触りたくなりますが、寝ているときに起こさないことが大切です。

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